ウェブアクセシビリティとは、下記のように定義されている。

ウェブアクセシビリティは、ウェブにおけるアクセシビリティのことです。利用者の障害などの有無やその度合い、年齢や利用環境にかかわらず、あらゆる人々がウェブサイトで提供されている情報やサービスを利用できること、またその到達度を意味します。

「政府広報オンライン」https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202310/2.html

ウェブアクセシビリティを担保するため、具体的には以下のような内容に配慮すべきという指針が示されている。

  • 目が見えなくても情報が伝わること・操作できること。
  • キーボードだけで操作できること。
  • 一部の色が区別できなくても得られる情報が欠けないこと。
  • 音声コンテンツや動画コンテンツで、音声が聞こえなくても話している内容が分かること。

ウェブアクセシビリティへの配慮が義務化

障害者差別解消法の改正により、ウェブサイト制作においても、ウェブアクセシビリティに充分に配慮したサイトづくりが、より求められるようになった。

令和6年(2024年)4月1日から、障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)の改正により、国や地方公共団体などに義務付けられている合理的配慮の提供が、民間の事業者も義務化されました。

–(中略)–

ウェブサイトの場合ではJIS X 8341-3:2016に準拠したウェブサイトを作り、ウェブアクセシビリティを確保することがこれに当たります。

「政府広報オンライン【コラム】」https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202310/2.html#c1

キタックのウェブアクセシビリティ対応

基本的には「配慮すべき」ですが、ウェブをつくる上での要件定義や目的、顧客要望により、柔軟な考え方をする必要がある、と考えています。

例えば、グラフィカルな表現を求める場合やダイナミックなアニメーションを取り入れる場合、また、制作スケジュールが充分に確保できない場合など、ウェブアクセシビリティより優先すべき事項が出てくるケースもあります。

とはいえ、上記にある通り、法律の改正により、ウェブアクセシビリティへの「合理的配慮」が求められるようになりました。だれでも情報にアクセスできる「ユニバーサル・デザイン」志向が、これまで以上に強くなるはずです。

もちろん、ウェブアクセシビリティに対応するための技術的な準備は怠りません。

テキストベースの、シンプルでプレーンなサイトであれば、ウェブアクセシビリティに配慮することはさほど難しくないです。ですが、デザインもウェブサイトにおいては重要な側面です。

ウェブアクセシビリティとデザイン、機能面など、対立する可能性もある様々な要素をテーブルの上にあげ、バランスを調整し、検討しながら制作をしていきます。