【Google広告】コンバージョン計測のズレが招く誤判断|正しい数字で広告改善を進める方法
数字さえ見ていれば、判断は間違えない。
そう思っていました。
CPAが下がった。コンバージョンが増えた。だから、うまくいっていると思っていたんです。
でも、あるとき違和感がありました。広告の数字は良くなっているのに、実際の問い合わせ対応の現場からは「そんなに増えている感覚はない」という声があったんです。
最初は、現場の感覚のほうがズレているんだろうと思っていました。数字のほうが正しいはずだ、と。
でも、調べてみると、ズレていたのは数字のほうでした。
「増えている」の中身を見ていませんでした
コンバージョンタグの設定を、一つずつ確認していきました。
すると、同じ問い合わせが、二重にカウントされている箇所が見つかったんです。フォーム送信後に、サンクスページが二回読み込まれる導線になっていました。
一回の問い合わせが、二件としてカウントされる。単純な話です。
単純なのに、ずっと気づいていませんでした。数字が右肩上がりだったから、疑う理由がなかったんです。

「良くなっている」は、都合よく信じてしまう
これは、責められる話ではないと思います。成果が伸びているように見えるとき、人はその数字を疑おうとしません。
むしろ、その数字を根拠にして、次の施策を組み立てていく。私も、そうしていました。コンバージョンが増えているように見えたから、その広告グループの予算を増やしていたんです。
実態よりも多く見えている数字を根拠に、判断を重ねていたことになります。
怖いのは、ここです。計測のズレは、一件だけの間違いでは終わりません。その数字をもとにした、その後の判断すべてに影響していくんです。
見直した3つの場所
コンバージョンタグの発火条件を確認しました。 ページの読み込みタイミングや、リダイレクトの有無によって、意図しない二重計測が起きていないかを一つずつ洗い出しました。
計測ツール間の数字を突き合わせました。 広告管理画面の数字と、CRMや電話の実件数を並べて比較すると、想像以上に差が出ていました。
定点観測の仕組みを作りました。 月に一度、広告の数字と実際の受注・問い合わせ件数を照合する時間を決めて、ズレが出ていないかを確認するようにしました。
直してみて、わかったこと
タグを修正したあと、コンバージョン数は見た目上、減りました。一瞬、成果が落ちたように感じて、少し焦りました。
でも、これは正しい数字に戻っただけなんです。
正しい数字をもとに予算配分を見直すと、これまで過大評価していた広告グループが、実はそれほど効率が良くなかったことがわかりました。逆に、地味だけれど堅実に成果を出していた広告グループが、正当に評価されるようになったんです。
数字は嘘をつかない、とよく言います。でも、数字を映す鏡のほうが歪んでいたら、正しい姿は見えません。
改善というのは、数字を追いかけることだけではないんだと思います。その数字が、何を映しているのかを確かめることも、同じくらい大切なんです。
「数字は良いはずなのに、成果を実感できない」
そんな違和感があるときは、一度、計測そのものを疑ってみる価値があります。
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