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【計測精度】コンバージョン数に浮かれていたら、二重に数えていただけだったという話

【計測精度】コンバージョン数に浮かれていたら、二重に数えていただけだったという話

コンバージョンが増えて、素直に喜んでいました

ある月、コンバージョン数がいきなり伸びました。

予算はそんなに増やしていないのに、数字だけがぐんと上がっている。

正直、少し浮かれました。

「配信の調整がハマったのかもしれない」なんて、都合よく解釈していたんです。

クライアントへの報告にも、ちょっと自信満々に書いてしまいました。

でも、後から振り返ると、あれは体重計に二回続けて乗って、痩せたと勘違いしていたようなものでした。

まあ、それはそれで気分はいいんですけどね。実態は変わっていない。

原因は、タグの二重発火でした

数字が伸びた理由を確認するために、GTM(Googleタグマネージャー)のプレビュー画面を開きました。

そこで気づいたんです。

サンクスページを開くたびに、コンバージョンタグが2回発火していました。

原因はよくある話で、以前設定したトリガーが残ったまま、新しいトリガーを追加していたことでした。

片方を消し忘れていた、それだけのことです。

本人としては、何も悪いことをしたつもりはなかった。

でも数字の上では、成果が実際の倍として計上され続けていたんです。

厄介なのは、数字が「悪く」ないこと

計測ミスというと、数字が壊れて明らかにおかしくなるイメージがあるかもしれません。

でも今回のような二重計測は、むしろ数字が良く見える方向に壊れます。

だから、誰も疑わない。

クライアントも喜ぶし、こちらも気分がいいし、疑う理由がどこにもないんです。

さらに厄介なのは、この水増しされた数字が自動入札の学習データとして使われてしまうことでした。

実際には成果につながっていない層にも、「ここはコンバージョンが出やすい」と機械が学習してしまう。

間違った成功体験を、システムごと刷り込んでしまうようなものです。

人間で言う、根拠のない自信を植え付けられた新人みたいな状態かもしれません。

試した改善

GTMのトリガーを棚卸ししました。 同じイベントに対して複数のトリガーが紐づいていないか、ひとつずつ確認したんです。

プレビューモードで実際の発火回数を目視確認する習慣をつけました。 設定画面の見た目だけでは、二重発火に気づけないことがわかったからです。

広告媒体側とGA4側、それぞれのコンバージョン数を突き合わせました。 ずれ幅が大きい場合は、計測側に原因がある可能性を先に疑うようにしています。

結果と、そこから学んだこと

トリガーを整理してから、コンバージョン数は元の水準まで下がりました。

正直、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。

でも、それが本当の実力だったんです。

この経験から学んだのは、良い数字ほど、一度疑ってみる価値があるということでした。

悪い数字は誰でも原因を探します。

でも良い数字は、そのまま信じたくなってしまう。

都合の良い話ほど、裏を取る。

広告の計測も、人付き合いも、案外そこは同じなのかもしれません。

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